Wagtech社からセールスマン

 今日は、ダッカからWagtech社のセールスマンが来て、新しく購入した糞便性大腸菌(FC)測定のフィールドキットの使用方法を説明していきました。

 フィールドキットといっても、内容はほとんどラボラトリーでの測定と同じで、小さなインキュベーターを含む器機一式がコンパクトに背負って運べるようになっているというだけで、さながらミニラボラトリーといった様相です。同じようなキットを販売している会社はいくつかありますが、Wagtech社を選んだ理由はたった1つ、バングラデシュでもカスタマーサービスを受けられることです。このことは、プロジェクトが終了し、ウパジラDPHEがAANラボから自立しなくてはいけなくなったとき、とても重要なポイントになります。

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 マシンガンのように繰り出すセールストークにやや呆気にとられながら、バングラデシュにもこのような人達がどんどん入ってきて、バングラデシュを対象とした様々な商売をするようになれば、もっといろいろなことが変わるのではないかという気がしました。カーバッテリーからの充電、コードだけ繋いで蓋をロックできるシステム、ピンセットを使わずにメンブレンフィルターをセットできるディスペンサーなど、フィールドキットは商業化されたものならではの細かな配慮がされていました。先進国の“お古”ばかりが目立つこの国で、このような国にこそ必要な機能を集めた商品が売られているということは、すばらしいことです。その性能の程は・・・培養が終わる18時間後のお楽しみです。

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DPHEトレーニング・チョウガチャ2日目

12_feb_20061 今日は、チョーガチャ郡のDPHE(公衆衛生工学局)職員のトレーニングを行いました。郡レベルのDPHE水供給部門には、1人のSub Assistant Engineerと4人のMechanicがおり、各種代替水源の建設などを行っています。私たちのプロジェクトでは、彼らが住民に対しより良い行政サービスを行えるようにすることを活動目的の1つにしています。

今日のトレーニングでは、地下水の砒素汚染に関する基本的な講義の後、これからDPHEの職員自身が行う水文地質学調査の内容について説明しました。

最初は緊張気味のメカニック達でしたが、最後には技術的な話、住民啓発のことなどいろいろな意見を出してくれました。雨量の少ないチョーガチャで表流水利用も難しく、また深井戸を掘ろうとしても砂利層にぶつかってしまうことなど、日頃の仕事で直面している問題について熱心に話して くれました。また、代替水源を建設しても住民がすぐに使わなくなってしまうなどの苦悩も話してくれました。

12_feb_20062午後からは彼らとともに、DPHEが建設した3つのオプションを訪ねました。最初に見たダグウェルは、ダッカでしか手に入らないタラポンプというタイプのポンプを使っているため、8ヶ月前にポンプが壊れて以来、パーツが手に入らず使われていませんでした。もう1つのダグウェルからは塩が出ており、飲用には利用されていませんでした。また最後に訪れたPSFは、中の砂、屋根等すべて持ち去られており、完全に遺跡のような状態になっていました。

問題は山積ですが、彼らからは現状を何とかしたいという気持ちが強く伝わってきました。彼ら自身の問題の解決方法は、彼ら自身から引き出されるものと思います。私たちはそのお手伝いをしていきます。これから一緒に働けることを楽しみに思います。12_feb_20063

(写真右)チョウガチャ郡の高率汚染村も訪ねました。情報が不十分であり、村人は今も基準以上のヒ素が入ったチューブウェルの水を飲み続けています。

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プロジェクトラボ立ち上げ

 AANでは事務所に実験室を持ち、これまでも飲料水の水質検査など行ってきました。プロジェクト用にこの実験室を増強すべく、今日は午後から家具屋のカムルルッ・ザマンさんに来てもらい、新しく購入する実験台の相談をしました。

 バングラでは、家具にしても服にしても、たくさんの職人さんがいて、オーダーメイドが盛んです。「腕を伸ばしても蚊帳が手に当たらないベッドがほしい」と言う理由で、部屋の半分もの大きさのベッドを作った日本人スタッフもいます。私もこちらで着るサルワカ(普段着の民族衣装)を何着かオーダーメイドしてみました(サルワカは、既製品よりもオーダーメイドの方が普通のようです)。襟の形、裾の丈、袖やズボンの幅など、布地のイメージに合わせて、自分の好みに作ってもらえるのでとても楽しいです。

 今回の実験台も、絵を描いたりしながらほしいもののイメージを伝え、私たちの好みに合ったものを作ってもらうことにしました。実験室のスペース、使う人の身長、使い勝手などを考えて、台の大きさや高さ、戸棚の幅、引き出しのタイプ、流し場の位置などをこまごまと注文しました。戸棚にはガラスの引戸をつけてもらうことにし、表面には耐熱耐酸(?)のボードを貼ってもらいます。職人さんと1つ1つやりとりしながら、手作りの家具をオーダーメイドする課程は、日本で当たり前になっている大量生産・大量消費の既製品を購入するのにはない温かみがあります。完成までに3週間かかるそうです。どんなものが出来てくるのか、ケミストのシャミムさんもカーンさんも水質モニタリング担当の私も、とても楽しみにしています。もうすぐたくさんのサンプルが届いて、この実験室も実験台もフル稼働になるでしょう。

 家具と言えば、私の部屋のベッドには何か不思議な虫が住んでいます。日本人スタッフは「カリカリ虫」と呼んでいますが、夜となく昼となくコリコリと音を立ててベッドを食べ続けています。何年くらいこのベッドの中に住みついているのか、この虫はいつ眠るのか、いつか出てくることがあるのかと知りたいことがいっぱいです。しばらくこの不思議な同居人の様子を窺ってみようと思っています。

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