エコロジカルフィルターの試作品を製作

 個別適性調査の結果、DWの約8割が不適切と判断され、早急に新たな代替水源開発が必要となっています。
 歳の瀬も押し迫った12月28、29日の2日間、スローサンドフィルター(SSF)改めエコロジカルフィルタースペシャリスト中本教授が考案する「小規模エコロジカルフィルター」の実用化実験装置を作成しました。
 このフィルターは、対象世帯数を10から20世帯と利用規模を小さくすることで、利用する池も小規模をはかり、オープンスペースに池を掘るなどの対応も可能性を追求するとともに、ユーザコミティ形成や維持管理を容易にすることも期待したいとおもいます。
06122801_128日;ベースマウントを作成  
現場を見守るカムルジャマンこの日は材料の準備とベースづくりで終了。
後方が今回利用するDPHEの池後方にDPHEジョソール事務所が水面に映っています。

30日朝、フィルターからの水を採水する中本教授。飲めるようになるまでは1月程度必要左から3つリザーブタンク、2つグラベルフィルタ、一番右がサンドフィルター

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29日 イード休みに入り、ひっそりと静まりかえったDPHEキャンパスでフィルター建設。帰省を一日遅れらせ、フィルターづくりに参加するカレッジ
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フィルターのセットアップ(写真手前から、レンガを使ったグラベル槽、グラベル槽)
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夕暮れ、すべてのセッティングが終了。通水作業後、職人とともに記念写真
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30日朝、フィルターからの水を採水する中本教授。飲めるようになるまでは1月程度必要
左から3つリザーブタンク、2つグラベルフィルタ、一番右がサンドフィルター

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アニメータートレーニングinシャシャ

 今日からシャシャでハンガープロジェクトアニメータートレーニングが始まりました。7日までの4日間、プログラムをおこないます。

06006041_1 シャシャのUNO

06006042 参加者は郡とユニオンの関係者約45名

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ジェソール県知事Mohmmad Abdul Wazed氏の異動

 今プロジェクト内で打ち合わせを済ませて、県庁に出勤すると何となくあわただしい気配。事務所に入りナショナルスタッフから話を聞くと、なんと!Deputy Commissioner (県知事)の人事異動が今日行われるとのこと。
 プロジェクトが始まってまだ4ヶ月あまり、この間にカウンターパートとの関係づくりから砒素対策委員会の立ち上げ、ラウンチングセレモニーやプロジェクトコーディネーション会議と開始早々からプロジェクトがスムーズに進んできたのもジェソールでの彼の存在のおかげといっても過言ではありません。
 2ヶ月ぐらい前から県庁内では噂があり、就任機関を考えるとある程度プロジェクトとしても覚悟はしていましたが、ジェソールレベルでのプロジェクト推進を支えてくれていた理解者であっただけに、彼の異動は少し手痛いです。
 しかし、政府関係者と仕事をしている以上、いつかは異動があるわけです。今プロジェクトの骨格ができあがってきた段階でもあり、今後の組織の中でしくみを動かしていくためには、いいきっかけかも知れません。

 夜には県庁主催のフェアウェルパーティがあり、Mohmmad Abdul Wazed氏の新たな職場での活躍を祈りつつ、我々も参加させていただきました。

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写真:フェアウェルパーティでお別れの言葉をのべる直樹

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写真:県知事最後の挨拶

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DDLGの現場訪問

 バングラデシュ政府関係者、特に県庁関連の職員は日々の業務に追われ、われわれの現場に直接足を運ぶことは滅多にありません。そんな中、この4月に赴任してきたばかりのDDLG(Deputy Director Local Government)は、着任早々から、一度現場をみたいと希望していました。
30_apr_20061 写真:住民の話を聞くDDLG

 4月30日、彼の業務でベナプールユニオンの巡回とシャシャウポジラAMC日程が重なったことから、朝、SharshaユニオンのSubarnakhaliのPSFとディープチューブウェルの既存代替水源調査状況を見学、AMCへ参加してからベナプールで解散という行程で出かけました。
 Subarnakhali では、DPHEのメカニックがプロジェクトスタッフとともに簡易砒素キットで水質分析をして住民に結果を知らせる様子、またPSFでは、乾季の終わりに池の水が無くなり、30_apr_20063水を確保するのに苦労しているという話や、利用者組合のメンバー、運営など熱心に聞いていました。

写真:分析を興味深く見ている様子

 現場訪問後、関係者(特に政府)が全員で、問題を共有するためには現場を見ることが必要だというコメントを残して、ベナプールでの仕事に出かけていきました。
 まだ赴任したばかりでプロジェクト全体を把握しているとはいえませんが、事務所仕事より現場が好きだというDDLGには、今後の活躍に期待したいと思います。

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写真:水が涸れたPSF用の池

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既存代替水源調査 進行中

 3月の中旬から、プロジェクトで建設する代替水源設計の際の参考にするため政府機関の最前線で活躍するDPHEメカニックとともにチョウガチャ、シャシャ両郡で既存代替水源調査を実施しています。

24_apr_20060 写真:砒素の簡易分析を行うメカニック

 具体的な調査内容は、代替水源のタイプ、運転状況、利用状況、供給水の砒素汚染状況、課題などです。調査結果については、まとまり次第報告していきたいと思います。
 チョウガチャの深井戸で砒素汚染が多く確認されていることや、PSFで建設終了後何らかの理由により使われず放置されているものなどもあり課題も見つかりつつあります。
 この調査を通して、DPHEメカニックが砒素の簡易分析や結果の住民への周知、また、代替水源の問題点の把握することが、今後地方行政機関の支援による持続的な砒素汚染対策へ第1歩となることを期待しています。24_apr_20061

写真:調査結果を村人に報告するメカニック
 

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ホルタルの街

 日本大使館の邦人安全情報によれば、チャパイナワブガンジ県シブゴンジ郡カンサットにおける死傷者を伴う治安部隊のデモ規制に対する抗議等を行うため、アワミ連盟を中心とする野党14党連合及バングラデシュ共産党が朝6時から夕方6時までホルタルを実施しました。
 ジェソールでは、大きな集会もなく、注意しながら街に出てみると、いつもに車のクラクションでにぎやかな町中も、ほとんどの店のシャッターが閉まり、車両の通行がない分、静かで、何となくのんびりとしていました。
 野党が実施するホルタルなので、政府関係機関は通常通り業務。JAMP事務所もフィールド作業以外は通常通り仕事をしました。

 ホルタル(hartal):私の持っている辞書に「インド、パキスタン地方の政治的抗議手段としての同盟休業、役所、店舗の閉鎖」とありました。
 ホルタル中は走っている車両をひっくり返したり、開店していている店舗への投石などがあり、ホルタルの日は車両(リキシャは大丈夫)の使用は厳禁。また集会やデモ行進に近づくことはとても危険。
 今年は議会の総選挙もあり、今後ホルタルが頻発しそうな予感があります。

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写真:ホルタルのジョソール市内

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JICA・PRDPチーム来訪

 JICAバングラデシュ事務所から、PRDP(参加型農村開発プロジェクト)を担当している横田さんと房前さん、鳥居さんの3名が、プロジェクトの視察に見えられました。PRDPは、地域住民と地方行政をリンクモデルによって農村開発をすすめているプロジェクトですでに20年近くの実績があります。

 JAMPプロジェクトは、地域住民とともに砒素汚染地域における代替水源建設を行うことはもとより、地方政府による住民支援のしくみづくりを行うことによって、持続的な砒素汚染対策を実現することに大きな目的があります。このため、PRDPとは切り口は違うものの多くの点で共通するところがあり、先進事例に学ぶべく、プロジェクト間交流を今年度から進めています。

 まだ、我々のプロジェクトは始まったばかりでやっと関係づくりができつつところにあり、現場で何を見ていただこうかと思いましたが、JICA関係者の間ではJAMPの政府関係者やナショナルスタッフのモチベーションの高さがすでに知られており、PRDPからの希望により今回はDC(県知事)、DPHEアシスタントエンジニア、チョウガチャUNO(郡長)、フルサラユニオンチアマンとの議論、マルア村での代替水源の視察を行いました。

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写真:フルサラユニオンチェアマンとの会談

 砒素汚染対策、安全な飲み水の確保という特化したテーマを持っていることが一つの強みなのかもしれませんが、どのカウンターパートも、プロジェクトは自分たちが推進するという意識を持っていることに、一種の驚きのようなものを持っていたようです。そしてこのモチベーションはどこから来るのでしょうかと。
 しかし、プロジェクトを具体的にどのように進めていくか、またプロジェクト対象地域外についてどのように解決していくかなどについては、自分たちの考えをまだ深く持っていない部分のあり、今後3年近くの活動の中からどのような答えが出てくるかが楽しみです。

 夜にはナショナルスタッフとも夕食をともにしていただき、楽しいひとときを過ごすことができました。

 次回は、我々側からPRDPのプロジェクトサイトを訪れ、長年のノウハウを学んできたいと思います。

16_apr__3 写真:ナショナルスタッフとの会食

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アステアステ(ゆっくりゆっくり) プロジェクト始動

 バングラデシュに来て初めての平日。3月年度末の慌ただしさとはうってかわって、ゆっくりと時間が過ぎているように思います。 

朝、少し早めにDPHE内のテクニカル事務所に出勤し、メールチェック。しばらくすると現地スタッフがぽつぽつと出勤してきました。私を見つけると一人ずつうれしそうに握手をしてくれました。また同じメンバーでプロジェクトが再開したという実感がわいてきた瞬間です。

今日はジェソールのカウンターパートへの挨拶回り。DC(県知事)、DDLG、シビルサージョン、DPHEと一通りあいさつを行いました。DCオフィスではたまたま、会議でシャシャ、チョウガチャの両UNOとも会うことが出来ました。

みんな今年もプロジェクトが再開したことに歓迎してくれましたが、必ず聞かれることが、それぞれの担当する専門家、つまり、DPHEエグゼクティブエンジアであればAsakoUNOであればJunkoNaokiはいつ来るのかということです。そういえばプロジェクトダイレクターであるシュフィクル氏宅を訪ねたときにも第一に「Kawaharaはいつ来るのか」と聞かれました。専門家とカウンターパートの間での信頼関係ができつつあるということでしょうか。

また、今日は、チョウガチャ郡のパトビアユニオンで砒素対策委員会が開催されました。シャミムとトルンがサポートのために出席しましたが、そこで一つ課題を見つけてきました。チョウガチャUNOがユニオン砒素委員会の開催を把握していなかったことです(DCで会ったときに確認できました)。また現場からも、DPHEのサブアシスタントエンジニアやLGEDのエンジニアに開催通知が届いていないという報告を受けました。バングラデシュでは組織の上から下への連絡は見事なほど体系化されているのですが、下から上への連絡体制がまだできていません。下から上への連絡体制の確立、このことは行政が住民の対する支援の仕組みをつくる上で不可欠であり今後プロジェクト運営上の課題と考えます。

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-ジェソールに戻ってきました-

早朝、ジェソールに到着。シャミムさん、トルンさんとプロジェクトスタッフ2人が朝のすがすがしい空気とともに笑顔で出迎えてくれました。

実は、4月から飛行機のスケジュールが変更になったのを知らず、昼近くにのんびりと戻れればいいと考えていたのですが、フライト時間はなんと朝7:15。まだ完全に目が覚めないまま8時近くにジェソールに到着しました。しかし、2人の顔を見た途端、また戻ってきた実感がわき、眠気も何処かへいってしまいました。

Bhabanipur 今年はジェソールでは、未だ雨が降らず、市内で井戸涸れが起こっているそうです。

午後からは主要スタッフによるウィークリーミーティングを開催。正式には3日からプロジェクトがスタートしており、この1週間の経過と来週のスケジュールについての報告を受けました。

日本人が来るまでに年度末に安全管理のためウポジラ事務所から移動したパソコンやバイクなどの備品の再セットなどを行うように指示をしておきましたが、指示した内容はすべて終了し、すでに代替水源調査や砒素対策委員会の準備など予想以上に彼らはがんばってくれていました。

プロジェクト開始からわずかの間で、現地スタッフたちが自ら行動できるようになり始めていることをうれしく思います。

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第2年次が始まりました PD宅訪問記

4月7日 バンコク経由で純子さんとともにダッカに到着しました。ことしのプロジェクトの始まりです。今日は金曜日、バングラデシュでは安息日で休日です。

ダッカ到着後、早々に、我々のプロジェクトの良き理解であるシュフィクルイスラム氏(プロジェクトダイレクター)に会うべく電話連絡の後2人で自宅をおとずれました。

日本から、ちょっとしたお菓子と日本を紹介した写真集をおみやげに手渡しあいさつだけのつもりが、2時間近くプロジェクトにつての議論となりました。

われわれの今年度のプランを簡単に説明した後、純子さんからの啓発活動の話になると、シュフィクル氏から、「プロジェクトを成功させるためには地域住民が砒素対策に対する正確な知識と認識を持つ必要がある。そのためにはユニオンレベルの砒素対策委員会のメンバーに対しての啓発としてPRAトレーニングを徹底してやるべきだ。これは早ければはやい方が良い」と言う意見が出されました。

我々も当然砒素対策委員会に対しての啓発プログラムは考えていましが、あまり具体的な方法を詰めていない段階でした。また、私自信も横浜市役所で公共事業への住民参加の仕事を長い間おこなっていましたが、日本では行政への住民参加が一般的になってきたのはここ数年であり、まだまだ行政関係者が本気で市民参加の重要性を理解しているかは疑問が多くある中で、日本の行政関係者以上に住民参加に対しての進んだ考えを持っているシュフィクル氏の提案には感銘しました。

☆しまった! 話に夢中になり、今回もすてきな自宅で写真を撮るのをわすれました。

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