在バ日本人の苦労

 こちらジョソールも連日ワールドカップで盛り上がっています。ジョソールやチョウガチャの街中では、各家が応援する国を旗を屋根に掲げる様子が見られます(表紙写真参考)。一番人気はアルゼンチン、2番目にブラジルです。日本の旗はあまり見かけません。
 いつも夜9時近くまで残業している日本人専門家が、昨晩は全員7時にダッシュで帰宅し、テレビに釘付けになって応援しました。前半の1点をとった時には、DPHEのアシスタントエンジニアからお祝いの電話も届きました。しかし、終わってみれば3-1で日本はオーストラリアに惨敗。みながっくり。娯楽の少ないバングラデシュで、久々のイベントだったのに・・・。試合のあと専門家みんなで囲んだ食卓の暗かったこと。

 しかし、さらに試練は続きます。朝、オフィスに出かけるためアパートをでると近所の人や子供たちが集まってきて、私と純子に向かって「日本は昨日負けちゃったね」「3-1でオーストラリアに負けたね」「日本負けた」と口々に言います。

 負けたのは知ってるの!もう、がっかりする日本人に追い打ちをかけないで!

 DPHEのオフィス構内に入ると、今度はDPHEで働くスタッフが池の前に座り、みんなで新聞を読んでいます。私たちを見つけると、いつものおはようの前に「負けたね」「3点はないよね」「日本が負けて残念だよ」「負けるとは思わなかった」と声をかけてきます。新聞の一面には、「日本、負ける!」の大見出しと、オーストラリアサポーターの喜ぶ写真が。私と純子は、みんなの「負けた」「負けた」コールを振り切って、JAMPオフィスに急ぐのでありました。
 そのあとも、DPHEでの打ち合わせ時など、ベンガル人はみな「負けた」話題で持ちきりで、本題の打ち合わせは二の次。

 親日家の多いバングラデシュでは、日本戦の注目度も高く嬉しいのですが、初戦が負けたことで、とばっちりを受ける日本人にはとーってもつらい1日なのでした。

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チョウガチャ代替水源評価マップが完成

 今日は朝からチョウガチャオフィスで、代替水源評価マップ作成作業をしました。これまでに収集した既存資料と水質データ、テストボーリングの結果を地図に落として、総合的な評価をおこないました。

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<最初にやり方を説明します>

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<データを見ながら、PSFに適切な場所とそうでない場所の境界線を引いていきます>

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<NGOフォーラムのジャカリヤ氏ほか2名が見学にみえました>

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<続けてJICA担当S氏もチョウガチャ事務所を訪問>

 午後も、様々なデータを落とした地図を作る作業が続きます。

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<この場合の地質状況だと水は得られるだろうか?みんなで考えます>

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<ここはダグウェルは適さないから赤だ><ここまでは掘れるんじゃないかな?>

 メカニックらも真剣に議論しながら地図をつくっていきます。これまで進めてきた作業が目の前でどんどん形になっていく様子に、みな楽しさを感じているようでした。

 夕方5時になって、PSFのほか、深井戸、ダグウェル、GSF(グラベルサンドフィルター)について、建設できる地域とできない地域、中間域(個別調査結果で決定可能)を表した代替水源適正評価マップのドラフトが完成しました。

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<最後の追い込みです。ここはGSFに適している?適していない?>

 明日は、今日つくったドラフト地図をもとに、これから村の啓発活動で利用するモウザベースの色分けマップを完成させる予定ですす。

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休日の夜は豪華なディナーで(パート2)

 今日は土曜日。午前中はお休みで、午後からDPHEオフィスで専門家06006031ミーティングと、ベンガル人も交えた定例のウィークリーミーティングがありました。

 会議が終わって、明日から始まる週明けの準備をしていたら、もう9時!慌てて家に帰ったら、ナント停電!でも10時には、お待ちかねの焼き肉パーティを始めることができました。

 今日のメインディッシュは、sueさんがダッカのコリアンマーケット(韓国食材店)で仕入れてきた”スライス豚肉”。ムスリム教が多数を占めるバングラデシュでは入手困難な貴重品です。タマネギ、ナス、カボチャらとともに、じゅうじゅう焼いて食べました。

 日本にいる方に、この浮かれている気持ち伝わるでしょうか?豚肉って、しばらく食べないと、ホントに食べたくて仕方がなくなるんですよ。

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評価マップ作成作業開始

 シャシャ事務所では、いよいよ評価マップ作成のための解析作業が始まりました。第1日目は、これまで集めた既存深井戸地質データと既設代替水源調査データのマッチングと、地図へのプロットです。

0605281  サブアシスタントエンジニアとメカニックを中心に作業を進めています。0605282 地道な作業ですが、暑い中みな一生懸命に、担当地域の深井戸データナンバーと調査SLナンバーをチェックしています。

 評価マップの完成が楽しみですね。

<バガチャラユニオンは深井戸が多いので、担当のアノアールさんは大忙しです>

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川越で専門家全体ミーティング

4_apr_2006_1  4日の朝9時から夕方4時半まで、アジア砒素ネットワークのJAMPスタッフ7名による全体ミーティングがAAN東京連絡所でおこなわれました。

 議題は、昨年度の成果と課題の確認、今年度の活動スケジュールと総務予算関連、体制及び役割分担、AANバングラデシュとの連携、その他スタッフから挙げられた検討事項などです。限られた時間の中、みな集中して議論をしました。

4_apr_2006_2  活動が始まれば、バングラデシュと日本、日本国内でも宮崎、東京、東海地区(三重、名古屋)と離れているため、日本人間の連絡や意見交換はメールベースが中心になります。今回のように、全員が一同に会して、様々な問題点を話し合っていくことは、とても貴重で重要な機会です。 特に今回は、立ち上げた段階のプロジェクトをいよいよ動かす大切な2年次のスタート時期であり、この段階での問題や不安を解消し、国内外スタッフがそれぞれの力を出し合いより円滑にプロジェクトを進めるための作戦が練られました。

 そして一番の有意義だったことは、AANバングラデシュとJAMP現地スタッフに支えられながらまた、JAMP頑張るぞ!という全員の気持ちの統一を確認できたことではないでしょうか。

 川越は桜が満開。いよいよJAMPもジョソールで本格的に活動が始まります。今年1年はどんな年になるのでしょう。

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彦根でフィールド部隊合宿

 新年度が始まりました。JAMPもいよいよ2年次目に突入です。

1_apr_2006_1  1年次は3ヶ月少しと短い期間で、プロジェクトの立ち上げが主な目的でした。現地スタッフのがんばりもあり、現地での体制が整い、慌ただしく初年度を終えて3月下旬に専門家が帰国しました。3月23日には、JICA本部にて契約交渉が無事終わり、4月6日からまたプロジェクトが始動します。

 3月31日から4月1日にかけて、彦根にて直樹、純子、麻子が集まり、合宿をおこないました。新年度の現地活動スケジュールを作成するためです。これをたたき台に、来週行われる全体会議で現地活動の進め方を話し合います。

1_apr_2006_2  それぞれの担当(啓発、行政、水供給)の活動案をだし、どの段階で調整していくかシミュレーションしながら、円滑に活動を進めるためのロードマップを作成しました。そのあと、各活動の概要を整理し、文章にまとめました。

 昼に集まってから、夜8時まで作業を続け、翌日午前中いっぱいでほぼ終わりました。机上でのスケジュール通りにうまく運ぶはずはありませんが、各担当分野が連携をとりながら、いつでも問題に対処できるよう備えることに、しすぎることはありません。

 だんだん現地での動きがイメージできてきました。

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今年度の活動が終了

 バングラデシュ持続的砒素汚染対策プロジェクトの2005年度の活動が終了しました。3月20日に、バングラデシュから最後の日本人専門家が帰国しました。

 次年度は2006年4月6日から開始する予定です。そのときにはまた、現地からのレポートを再開しますので、よろしくお願いします。

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フィールドトレーニング 最終日

 今日は新スタッフトレーニング3日目最終日。朝からシャシャにむかい、フィールドトレーニングを行いました。

 まずシャムタ村でJICA/AANシャシャプロジェクトで建設したダグウェルBタイプとPFSを見学し、代替水源の機能や維持管理方法などを学びました。患者が多発している地区も訪れ、砒素中毒患者と直接話をし、症状の観察をしたり、どのような生活を送っているのかなどインタビューをしました。

18_feb_20061 テングラ村では、他団体による深井戸がすぐ近くに最近設置されたPSFを訪れ、利用者組合メンバーからこれまでのいきさつや、現在の利用方法などを聞きました。深井戸サンドフィルターのある北パラでは、前プロジェクトスタッフらが、最初にダグウェルを掘ったが原水から0.3mg/lの砒素が検出されたこと、ダグウェルから深井戸に水源を替えたところ、深井戸からも砒素が検出されたためサンドフィルターを設置したことなど、安全な水を供給することの難しさが語られました。18_feb_20062

 午後はカリヤニにあるDPHEが建設した代替水源(PSF、ダグウェル)を見学し、なぜ利用されないのか、などディスカッションをしました。その後は、JICA/AANプロジェクトで啓発活動が難しかった場所をも訪れ、社会背景からどのようなアプローチが必要かを語り合いました。最後にはパイプラインを訪れ、施設の見学とケアテーカーへのインタビュー、利用者組合の活動の説明などおこない、JAMPで建設するパイプラインをイメージしました。

 現場では概要説明のあと、代替水源の技術、利用者組合の活動、村人が抱える問題点など、新スタッフそれぞれが関心のあることについて、前プロジェクトスタッフや村人に質問をしていました。

18_feb_20063 今回はすべてのスタッフが一緒にトレーニングをおこないました。フィールドオーガナイザー、エンジニア、化学者、マネ ージャーなど、それぞれの立場から、「持続的に安全な水供給を行うために は何が必要か?」を考え、現場で議論をすることで、JAMPではさらなる技術やアプローチ方法の向上と連携の重要性を感じてもらえたと思います。

 3日間に及ぶトレーニングは今日で終了しました。今回のフィールドトレーニングでは、JICA/AANプロジェクトの良いところばかりではなく、失敗例や苦労話などすべてを見てもらうようにしました。トレーニングを受けたスタッフには、26日提出の宿題(レポート)が課せられました。レポートのテーマは、「AAN/JICAプロジェクトの良い点と悪い点は?そして悪いところはどのように改良すべきか考えを述べよ」。18_feb_20064

 ひとりひとりのアイディアがそのままJAMPのアクションプランに結びつきます。どんなレポートが出てくるか、今から楽しみです。

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新スタッフトレーニング2日目

 新スタッフトレーニングの2日目は、専門家、講師らによる砒素に関する各専門分野のレクチャーです。

17_feb_20064 始めに、麻子が「バングラデシュの砒素汚染と政策」「シャシャプロジェクトの概要」について説明をしました。その後、NIPSOMから来ていただいたアクタール教授が「砒素による健康被害と予防方法」、シャミムが「砒素汚染のメカニズムと水質の基本」、ミジャンが「水質浄化の技術と代替水源」、純子とトボルが「砒素汚染対策におけるPRAと住民参加」、直樹とラジュが「砒素対策委員会と利用者組合の役割」について、それぞれ講義をしました。

 最新の情報によるレベルの高い講義内容を聞いて、スタッフらは熱心にメモをとったり質問をしたりし、しっかり内容を理解しようとしていました。17_feb_20061 17_feb_20062

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新スタッフトレーニング開始

 16_feb_20063 今日から、新規採用したスタッフのトレーニングが始まりました。初日は、総務関係手続きの説明、プロジェクトの背景と概要、カウンターパートの活動と担当のプレゼンテーションをしました。麻子、シャミム、トルン、モノワルが講師を務めました。

 明日はテクニカル研修(砒素汚染概要、国家政策、砒素中毒、汚染メカニズム、代替水源、啓発・住民参加、利用者組合、AMC)、あさってはシャシャでの現場研修があります。

16_feb_20064 2月1日から正式採用されている6人に加えて、今日から新たな24人がJAMPメンバーに加わりました。新規スタッフの中には、DANIDAやWorldVisionなど他の砒素対策プロジェクトに携わった経験者も多く、「砒素対策の問題点は何か?」「持続的砒素汚染を目指すためには何が必要か?」など問いかけをしたときに、具体的な問題点やアイデアがたくさん返ってきました。

 このJAMPは、砒素対策を実施するだけではなく、砒素対策が持続性を持つためのシステムを作ることが大きな目的です。それには、各自が担当の専門の仕事をするだけでなく、他のポジションへの理解と連携が不可欠となります。プレゼンでは、最終的にこのメッセージを伝えることに努めました。

16_feb_20065  持続的とは何か?啓発とは?包括的とは?主体性とは?行政とは?砒素汚染の解決とは? 話し合いたいことはまだまだたくさんあります。

 本格的にスタートしたJAMP。これからシャシャとチョウガチャで、この新たな顔ぶれで、議論し、悩み、協力しながら、ひとつひとつ様々な問題を乗り越えていけたらと思います。

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