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東日本大震災で休廃止鉱山の鉱さい(ズリ)流出による砒素汚染発生2 水質検査キット

東日本に甚大な被害をもたらした3月11日の地震で、

宮城県気仙沼市本吉町の大谷(おおや)鉱山跡のズリ管理施設が破損し、砒素を含むズリが管理施設下流の河川、田畑に流れ込み、周辺の井戸水砒素濃度が環境基準を越える状態になった、ということは以前にも書きました。

鉱山会社は、汚染土壌の除去対策を今月(5月)中にも完了させると表明しています。その過程で地下水の砒素濃度も測定され、公表されることでしょう。

とはいえ、住民の皆さんは自ら測定し、濃度を迅速に知りたいという思いもあるかもしれません。このような住民自らが環境汚染の程度を知りたいという需要は以前からあり、それに対応した簡易測定キットといわれるものが販売されていました。

砒素による環境汚染は日本国内では多くないため、砒素の簡易測定キットの存在はあまり知られていませんが、地下水砒素汚染の多いアジア各地では良く使われています。

私どもAANでもそのような砒素の簡易測定キットを、一次スクリーニングに活用しています。その中から2種類を紹介いたします。

一つはWagtech(ワグテック)社のもので、50試料測定用で約1万円します。扱いやすいキットですが、残念ながら日本国内では販売されていません。東南アジア、南アジアでは広く活用されています。

もう一つはMerck(メルク)社のもので、100試料測定用で1万円強の価格です。このキットも扱いやすいもので、5cm×13cm×23cmのボックスに一式の道具が納められています。これは日本国内でも購入可能です。測定したい砒素濃度に応じて数種類が販売されていますが、飲料水の測定には最も感度の良い(高感度)ものが適しています。販売代理店の一つとしてアズマックスという会社があります。

住民自ら、簡易測定キットによる測定等をおこなうことは有益なことです。今般の砒素汚染問題の影響が早期に収束することを願わずにはおれません。(S)

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