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心優しきベンガル人達

私はジョソール県オバイナゴール郡でAANが行っている、JICA草の根プロジェクトの現地調整員として3月1日から20日まで現地に赴いていました。

3月11日(金曜)以降、バングラデシュでも日本の地震、津波、原発放射能漏れのニュースが連日大きく報道されていました。

そのような中、多くの見知らぬベンガル人が私(達)を見かけては話しかけてきました。いくつかを皆様にご紹介したいと思います。

3月13日にジョソール市内で乗り合い電動三輪バイクを待っていたとき、中年のベンガル人二人が自転車で私の前を通りかかりました。二人とも自転車から降りて「日本人か?」と聞くのです。「そうだ」と答えると「地震や原発の状況はどうなんだ。大丈夫か?」と聞いてきました。「多くの方が死んだけれど、今は原発の問題が一番深刻だ」と答えました。「俺たちも心配している」と言っていました。普段は私の顔を見ても「中国人か?」と聞くことが多いこの国で「日本人か?」と最初から聞かれたのはあまり記憶にありません。
「ありがとう」と言って握手して別れました。彼らの心配してくれている顔が印象的でした。

3月18日夕方、離任のためジョソールからダッカに向かうためにジョソール空港で手続きをしている時のことです。セキュリティーチェックを行う係官2名が、「あなたは日本人か?」と聞きましたので、「そうだ」と答えました。「地震、津波で大変だな、お前のところは大丈夫か」と聞かれ、「私の住んでいるところは1000kmくらい離れているので大丈夫」と答えました。原発での放射能漏れの件も広島、長崎の名前を挙げて心配していました。「そこまで危険な状況ではない」と説明しました。心配していただいたことに感謝です。

そのジョソールの飛行場の待合室でのことです。係官との遣り取りを聞いていたのでしょう、日本語で話しかけてきた若い(30半ばくらい?)ベンガル人がいました。「どこに住んでいるのか」と聞かれたので、「宮崎が判るか」と聞いたら、「佐賀大学でドクターをとった。同じ九州だ」と言われました。「来月からまた、佐賀大学に行くが大丈夫か」と御自身のことも含めて聞かれました。私は「福島から1000km以上はなれているから心配しなくて良い」と答えました。

私の10回ほどのバングラデシュ派遣の中でも、これほど多くのベンガル人に日本のことを気にかけていただいたのは初めてでした。

心優しきベンガル人に感謝です。

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